山形県西部、東田川郡南部の村。大部分が朝日山地に属する山岳地帯で、村の9割以上が山林。冬の積雪量が2mをこえる年もある多雪地帯。湯殿山から以東岳にかけては磐梯朝日国立公園に含まれる。自生するヤマブドウを原料にしたワインが特産品。
北東部の湯殿山は出羽三山のひとつにかぞえられる修験道の霊山として名高く、湯殿山神社の御神体は熱湯がわきでる茶褐色の巨岩で、自然崇拝の形態を今につたえている。西麓(せいろく)の七五三掛口(しめかけぐち)と大網口が登拝基地となり、古くから多くの参詣客や行者が往来した。田麦俣(たむぎまた)地区には豪雪をふせぐため三層構造になった兜造(かぶとづくり)の多層民家がのこり、即身仏が安置された注連寺や大日坊(だいにちぼう)など、湯殿山一帯は学術的にも貴重な地域である。