あ行から始まる山形の方言集一覧
■「あ」から始まる方言
- あいべ : 行こう
例)
おめも一緒に飲みさ あいべ
訳) 「おまえも一緒に飲みに行こう」
- あがれ : (家に)入る・食べて
例) 家さあがれ
訳) 「家に入れ」
例) 夜ご飯あがってってけろ
訳) 「夕ご飯食べてってください」
- あざぐ : あさる・調べる
例) 人の部屋ん中、勝手にあざぐな
訳) 「人の部屋の中、勝手にあさるんじゃない」
- あったげ : 温かい
例) この部屋あったげな
訳) 「この部屋温かいな」
- あっちゃ : あっち
例) この荷物あっちゃ持ってってけろ
訳) 「この荷物あっちに持って行ってくれ」
- あまごい : あまい
例) このパンあまごすぎて食わんにぇ
訳) 「このパン甘すぎて食えない」
- あんばえ : あんばい・具合
例) 腹のあんばえ悪りなよ
訳) 「腹の具合が良くないんだよ」
■「い」から始まる方言
- いぐ : 行く
例) どさいぐ
訳) 「どこに行く」
- いぐなる : 良くなる
例) 怪我した足、いぐなった
訳) 「怪我した足が良くなった」
- いがんにぇ : 行けない
例) 腹痛ってくて、仕事さいがんにぇ
訳) 「腹痛くて、仕事に行けない」
- いぎしなに : 行く途中に
例) きんな、買物さいぎしなに高校んどぎの友達さいぎあってよ
訳) 「昨日、買物に行く途中に高校の時の友達に偶然会ってよ」
- いぎあう : 行き会う 偶然会う
例) きんな、買物さいぎしなに高校んどぎの友達さいぎあってよ
訳) 「昨日、買物に行く途中に高校の時の友達に偶然会ってよ」
- いだまし : 惜しい・もったいない
例) まだ着られんのになげんないだましな
訳) 「まだ着られるのに(捨てるの)もったいないな」
- いっちょまえ : 一人前
例) おぼごのくせにいっちょまえの口利ぐな
訳) 「子供のくせに一人前の口利くんじゃない」
- いっぺ : いっぱい・必要
例) みがんいっぺ貰ったがら、持ってってけろ
訳) 「みかん沢山もらったから持ってってくれ」
例) 山さ行ぐごんじゃこれいっぺ
訳) 「山に行くならこれが必要だろ」
- いま : もう
例) いま少し安ぐなんねが
訳) 「もう少し安くならないか」
- いまっと : もっとたくさん
例) 牛さかせる草、いまっと持ってきてけろ
訳) 「牛に食わせる草、もっと沢山持ってきてくれ」
■「う」から始まる方言
- うっしょ : うしろ
例) うっしょさある新聞とってけろ
訳) 「後にある新聞とってくれ」
- うっしょまえ : 後と前が逆
例) お前、服うっしょまえだぞ
訳) 「お前、服を後ろと前逆に着てるぞ」
- うっちゃ : 家に
例) 今日うっちゃ来っか
訳) 「今日家に来るか」
- うんめ(んめ・んまい・うんまい) : おいしい
例) これうんめな
訳) 「これおいしいな」
- うるがす : 浸す
例) 米うるがしどいで
訳) 「米(水に)浸しといて」
- うわっかわ(うえっかわ) : 表面・上面
例) 台のうわっかわ拭いどいで
訳) 「大の上拭いといて」
■「え」から始まる方言
- え : 家
例) えさ帰っとごだ
訳) 「家に帰るところだ」
- えなごど : おかしなこと・不思議なこと
例) いづの間にがねぐなった。えなごどもあるもんだなぁ
訳) 「いつの間にか無くなった。不思議なこともあるものだなぁ」
■「お」から始まる方言
- おがもす : 拝む
例) 正月だがら、神棚の神様全員さ、おがもさんなねごで
訳) 「正月だから、神棚の神様全員、拝まなきゃならないぞ」
- おがる : 育つ・成長する・大きくなる
例) お前の子供おがったなぁ
訳) 「お前の子供大きくなったなぁ」
- おしょる : 折る
例) 綺麗な花咲いったっけがら、おしょってきた
訳) 「綺麗な花咲いていたから、折って(持って)きた」
- おしょうしな : ありがとう
例) ご飯までごっつぉなってはぁ、ほんにおしょうしな
訳) 「ご飯まで御馳走になってしまって、本当にありがとうございました」
- おだる : 折る
例) この雨どい、お前おだったべ
訳) 「この雨どい、お前が折ったんだろ」
- おっかがる : 寄りかかる
例) つかっちゃがら壁さおっかがってねえど立ってらんにぇ
訳) 「疲れたから壁に寄りかかってないと立っていられない」
- おっかね : 怖い
例) カブトムシいっぺいでも、夜にお墓さ来っと、やっぱおっかねな
訳) 「カブトムシいっぱいいるって言っても、夜にお墓に来ると、やっぱり怖いな」
- おっか : お母さん
例) おっとう、おっかぁどさ行ったがしゃねが
訳) 「お父さん、お母さんどこに行ったか知らないか」
管理人も小さい頃は母を「おっかぁ」と呼んでいました。現在はお母さんと呼んでます。いつから変わったのか全く思い出せません。
- おぢる : 降りる
例) 先に車がらおぢっから
訳) 「先に車から降りるから」
- おっつける : 押す
例) あぶねがらあんまりおっつげんな
訳) 「危ないからあまり押すんじゃない」
- おっとう : お父さん
例) おっとぉ、おっかぁどさ行ったがしゃねが
訳) 「お父さん、お母さんどこに行ったか知らないか」
もしろんこれも管理人は小さい頃、父を「おっとう」と呼んでいました。現在はお父さんと呼んでます。いつから変わったのか全く思い出せません。
- おぼご : 子供
例) 友達さおぼご生まっちゃ
訳) 「友達に子供が生まれた」
- おめんだ : お前達
例) おめんだ飲んでばっかだな
訳) 「おまえら飲んでばかりだな」
- おもで : 重い
例) このダンボールさ何入ってだんや。ずいぶんおもでなぁ
訳) 「このダンボールには何が入ってるんだ。ずいぶん重いなぁ」
- おもしぇ : おもしろい
例) きんなの映画おもしぇがったな
訳) 「昨日の映画面白かったなぁ」
- おらえ : 自分の家
例) 今日おらえの仕事手伝わんなねがら、あそばんにぇ。
訳) 「今日自分の家の仕事手伝わなきゃならないから、遊べない」
- おらんだ : 私達・俺達
例) おらんだいっつも一緒に遊んでだったもな
訳) 「俺達いつも一緒に遊んでたもんなぁ」
ちなみに管理人は高校のとき飯豊町の隣の長井市でバイトしてました。そこで「おらんだよ、~」って言ったら、一瞬の間の後に「あ~飯豊の人っておらんだっていうもな」って言われたことがある。
・・・なんか恥ずかしい気分になった瞬間でした。(今は自分の使う方言に誇りを持っていますし、郷里が好きですから、そんな気分になることはないと思いますが)
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