さ行から始まる山形の方言集一覧
■「さ」から始まる方言
- ざいご : 田舎(者)
例) あいづ、ざいごだがら電車の乗り方しゃあねなだも
訳) 「あいつ、田舎者だから電車の乗り方知らないんだってよ」
- さすけね : 差し支えない
例) 手伝ってもらってわりなぁ。さすけねさすけね
訳) 「手伝ってもらって悪いね」「いいよいいよ」
- さっきな : 先程・さっき
例) さっきなまで電話してた
訳) 「さっきまで電話してた」
- ざっこ : 魚
例) ざっこさ餌かせどいでけろ
訳) 「さかなに餌食べさせといてくれ」
- さんにぇ : できない・しちゃいけない
例) 悪りごどはさんにぇぞ
訳) 「足の裏をくすぐられても、さっぱりくすくったぐない」
■「し」から始まる方言
- した : やった
例) 部屋の片付げしたが。した
訳) 「部屋の片付けしたのか」「やったよ」
- しね : やらない
例) 一緒にゲームすっぺ。しね
訳) 「一緒にゲームすっぺ」「やらないよ」
- しゃえっこ : 余計なこと
例) しゃえっこばりしねんだ
訳) 「余計なことばかりするんじゃない」
- しゃで : 弟
例) お前のしゃで、北海道さ行ってだんべ
訳) 「お前の弟、北海道に行ってるんだろ」
- しゃね : 知らない
例) つめきりしゃねが
訳) 「つめきり知らないか」
- しゃっぽ : 帽子
例) さめがら、ちゃんとしゃっぽ被ってろ
訳) 「寒いから、ちゃんと帽子被ってろ」
- じょんだ : 上手
例) 絵書ぐなじょんだごど
訳) 「絵書くの上手だな」
- じょさね : 簡単・造作ない
例) こんなじょさねごどだったら、いづでもやっこで
訳) 「こんな簡単なことだったら、いつでもやるよ」
- しょし : 恥ずかしい
例) 友達だど思って、声掛げだら、しゃね人だっけ。しょしがったぁ
訳) 「友達とだと思って、声掛けたら、知らない人だった。恥ずかしかったなぁ」
- しんべ : やろう
例) 今日マージャンしんべ
訳) 「今日マージャンやろう」
- しんしょ : 財産
例) これなにや。おらえのしんしょだごで
訳) 「これなに?うちの財産だろう」
しんしょって方言じゃなく、単に昔の言葉かもしれません。管理人の実家では正月に十何人かの神様のご飯・味噌汁・栗や餅などなどと一緒に謎の風呂敷が神棚に上がっています。毎年「これなにや」とばあちゃんに聞くと「おらえのしんしょだごで」って怒られます。管理人にとっては、しんしょ=財産ではなく、しんしょ=謎の風呂敷です。
- しんなね : やらなきゃならない
例) 今日大晦日だも、大掃除しんなねべ
訳) 「今日大晦日だがら、大掃除しなやならないだろ」
■「す」から始まる方言
- すっかい : すっぱい
例) このミカンすっかいな
訳) 「このミカンすっぱいな」
- すける : 助ける・手伝う
例) 今日夕方まで仕事終わさんなねがら、仕事すけろ
訳) 「今日夕方まで仕事終わらせなきゃいけないから、仕事手伝え」
■「せ」から始まる方言
- せでぐ : 連れてく
例) 明日遊びさせでぐがら、今日すけろ
訳) 「明日遊びに連れて行くから、今日手伝いしろ」
- せまこい : せまい
例) こんなせまこいどさ入っから出らんにぇぐなんなだごで
訳) 「こんな狭いところに入るから出られなくなるんだ」
■「そ」から始まる方言
- そっちゃ : 其の方
例) あぶねがらそっちゃ行ぐなよ
訳) 「危ないからそっち行くなよ」
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